ホットペッパーをやめたい。やめる前の4週間と、やめた後に何が起きるか
掲載料の請求を見るたびに、やめたくなる。でも、やめたら予約が来なくなる気もする。この2つの間で何ヶ月も止まっている。よくある状態です。
先に、いちばん大事なことを書きます。やめる・やめないを決める前に、順番があります。掲載をいきなりゼロにすると、翌月は予約が空いた状態から始まります。やめる判断より、やめても大丈夫な状態を先に作るほうが安全です。
この記事には、やめる前の4週間でやること、契約で必ず確認する3点、そして「やめてよかったか」を判定するときに見る数字を載せました。
毎月の掲載料がきつくて…。思い切ってやめようか迷っています
気持ちは分かります。ただいきなりゼロは危ないです。代わりの入口を1つ作ってから、1段階だけ下げる。この順番なら失敗しても戻れます
01やめたくなる本当の理由を、先に切り分ける
「高い」と感じているとき、原因は3つのどれかです。どれなのかで打ち手が変わります。
1. 実質負担が思っているより大きい
掲載料だけ見ていると判断を誤ります。実際の負担は、掲載料 + クーポン割引の原価 + 予約手数料です。クーポンを厚くしているほど、請求書に出ない負担が膨らみます。ここは掲載料は高いのかで計算方法を書きました。
2. 来る人の質が合っていない
クーポン目当ての初回客ばかりで、リピートしない。これは掲載そのものより、クーポンの設計の問題であることが多いです。プランを下げる前に、クーポンの内容を変えるほうが早く効きます。
3. 媒体がなくても予約が入る状態になっている
常連が育ち、紹介やマップからも来ている。この状態なら、掲載を下げても崩れません。やめてよい条件がそろっているのは、この3番だけです。
自分がどれなのか分からないまま「高いからやめる」と決めると、翌月に慌てて再契約することになります。
02やめる前の4週間
順番があります。この順でやると、失敗しても戻れます。
Googleビジネスプロフィールを埋める(無料・60分)か、LINE公式アカウントを開く(無料の範囲から始められます)。どちらか1つで構いません。両方やろうとすると、たいてい止まります。
第2週:いま来ている常連さんに、次の連絡手段を伝える
施術後に「次のご予約はLINEからでもお取りできます」と言うだけです。紙のカードを渡すならもっと確実です。媒体を経由しない予約が増えると、手数料の分だけ実質負担が下がります。掲載を続けたままでも効果が出る、いちばん確実な一手です。
第3週:契約条件を3点だけ確認する
ここを飛ばすと、下げたつもりが下がっていない月が出ます。
| 確認すること | どこで分かるか |
|---|---|
| 最低契約期間 | 契約書。年間契約なら途中解約できないことがあります |
| 解約・変更の申し出の期限 | 「◯ヶ月前まで」が一般的。今月言っても来月は変わりません |
| 途中でプランを下げられるか | 担当者に電話でも確認できます |
第4週:1段階だけ下げる。ゼロにはしない
いきなりやめるのではなく、プランを1段階下げます。下げた翌月に、実質負担がいくら減ったか、新規が何人減ったかを並べて見ます。
03やめた後に見る数字を、先に決めておく
ここが分かれ目です。プランを下げると、新規の人数は減ります。当たり前です。問題は、それをどう読むかです。
新規が5人減っても、実質負担が3万円減っていれば、手元に残るお金は増えていることがあります。見るのは新規の人数ではなく、粗利の合計です。
具体的には、下げる前の月と下げた後の月で、この2つを並べます。
- 粗利の合計 = 売上 − 材料費など変動費 − 掲載の実質負担
- 媒体を経由しない予約の割合 = マップ・LINE・電話・紹介からの予約 ÷ 全予約
粗利が落ちていなくて、媒体を経由しない予約の割合が上がっていれば、次の段階に進めます。粗利がはっきり落ちたなら、戻します。1段階ずつ動かしているから、戻せます。
04やめた後、実際に何が起きるか
正直に書きます。掲載をやめると、新規は減ります。媒体は「その地域でお店を探している人」が集まっている場所なので、そこから抜けるということは、その人たちの視界から消えるということです。
一方で、こういうことも起きます。
- クーポン目当ての初回客が減る — 単価が上がることがあります
- 手数料と割引の原価が消える — 1人あたりの粗利が上がります
- 予約管理の手間が変わる — 媒体の管理画面を見る時間が減る代わりに、自分の予約手段の整備が必要になります
そして、やめた月がいちばんきついということも書いておきます。掲載からの予約は、掲載を止めた翌月からゼロになります。代わりの入口が育つには数ヶ月かかります。だから第1週で先に入口を作るのです。
05続けるほうがいい店もあります
やめることを勧める記事ではありません。続けたほうがいい店は、はっきりしています。
- 空き枠が多い — 埋まっていない時間に客が入るなら、多少単価が低くても粗利は増えます
- 開業から日が浅い — 常連がいない段階で入口を絶つのは危険です
- 自分で予約導線を整備する時間がない — マップもLINEもやらないなら、媒体が唯一の入口です
逆に、予約がほぼ埋まっていて、新規を入れると常連が入れないという状態なら、掲載は食い合いになっています。この場合は下げる判断がしやすい。
06今日やる1つ
契約書を出して、最低契約期間と解約の申し出期限を確認してください。10分で終わります。
やめるかどうかを決める前に、そもそも今すぐ動けるのかが分かります。年間契約の途中なら、動けるのは数ヶ月先です。それが分かれば、その間に代わりの入口を育てる時間が取れます。
07よくある質問
掲載をやめると、口コミも消えますか?
媒体上の口コミは媒体のものです。掲載をやめれば、そのページごと見えなくなります。だから、掲載中からGoogleマップ側の口コミも育てておくと、資産が残ります。口コミの集め方は口コミの増やし方に書きました。
プランを下げると、検索順位が落ちますか?
媒体内の露出はプランに連動します。下げれば露出は減ります。その減り方がどれくらいかは媒体と地域によるので、1段階下げて実測するのが確実です。
やめてから、また戻れますか?
契約としては戻れることが多いですが、掲載順位や口コミの蓄積は元通りになりません。だから一気にやめずに段階を踏みます。
複数の媒体に出しています。どれから下げますか?
媒体ごとに実質負担と粗利を別々に計算して、悪いほうから下げます。まとめて判断すると、効いている媒体まで切ってしまいます。
担当者に相談してもいいですか?
契約条件の確認は担当者に聞くのが早いです。ただしプランを下げる相談をすると、上のプランを勧められるのが普通です。判断は自分の数字でしてください。
出典: 掲載費の実質負担の考え方と4週間の手順は当研究室で作成したもので、特定の媒体の契約条件を示すものではありません。契約内容は必ずご自身の契約書でご確認ください。
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