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情報発信・口コミ Record No.013 ・ よみ時間 約10分

口コミの増やし方。お願いの仕方と、やってはいけない線引き

口コミを増やしたい。でも「書いてください」と言うのは図々しい気がする。そう思って、何も言わないまま何年も経っているお店は多いです。

先に結論を書きます。口コミが増えない最大の原因は、お願いしていないことです。そして、お願いすること自体は違法ではありません。違法になるのは「謝礼と引き換えにする」「内容を指定する」「店の人が客のふりをする」の3つです。この線さえ越えなければ、声をかけるのは自由です。

この記事には、頼んでいい範囲と越えてはいけない線、業種別の声かけ文例6本、お客様がその場で書けるようにする口コミリンクの作り方まで載せました。全部0円で、今日からできます。

店主店主

お客様に口コミをお願いするのって、なんだか押し売りみたいで気が引けます…

研究室研究室

「書いてください」だけだと押し売りに聞こえます。「同じ悩みの方が探しているので」と理由を添えると、頼まれた側の意味が変わります。文例は下に6本置きました

01口コミは、黙っていても増えません

まず、お客様の側の事情から見てください。満足した人ほど、黙って帰ります。不満があった人は書く動機がありますが、満足した人には書く理由がありません。だから、何もしなければ口コミ欄には不満だけが溜まっていきます。

もう一つ、物理的な問題があります。書き方が分からない。Googleマップのどこを押せば口コミ画面が出るのか、多くのお客様は知りません。「あとで書きますね」と言ってくれた人の大半が書かないのは、悪気ではなく、家に着くころには画面のたどり方を忘れているからです。

つまり、増やすためにやることは2つだけです。書く理由を渡すことと、書く画面まで一瞬で行けるようにすること。この2つを揃えるだけで、口コミの数は変わります。逆に言うと、この2つがないまま「口コミが増えない」と悩んでいる状態が、いちばんもったいない。

02頼んでいいこと、絶対にやってはいけないこと

ここは正確に書きます。2023年10月1日から、いわゆるステマ規制(景品表示法の「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の指定)が施行されました。違反すると、措置命令の対象になるのは書いた人ではなく、依頼した店側です。

注意 やってはいけない3つ

1. 謝礼と引き換えにする — 「口コミを書いてくれたら500円引き」「次回サービス」。割引・粗品・ポイント、名目を問わずアウトです

2. 内容を指定する — 「星5でお願いします」「◯◯がよかったと書いてください」。評価や文言を指示した時点で、店が書かせた表示として扱われます

3. 店の関係者が客のふりをする — 本人・家族・スタッフ・知人に書いてもらう。身内の投稿は、関係を隠した時点で規制に触れます

一方で、これは何の問題もありません

  • 施術後や会計時に「よろしければ口コミをお願いします」と口頭で頼む
  • QRコードやカードを渡して、書きやすい導線を作る
  • LINEやメールで「お店を探している方の参考になるので」とお願いする
  • 良い口コミにも悪い口コミにも、店として返信する

頼むこと自体は禁止されていません。禁止されているのは、対価で釣ることと、中身を操作することです。ここを混同して「お願いすること自体がグレー」と思い込み、機会を丸ごと捨てているお店がとても多い。

Googleのポリシーでも、口コミの見返りに割引や特典を提供することは禁止されています。加えて、特定の評価だけを集める行為(高評価の人にだけ声をかける)も、規約上の「レビューゲーティング」として問題になります。声をかけるなら、満足度で相手を選ばず、同じ条件で声をかけるのが安全です。

03声かけの文例6本(そのまま使えます)

言い方だけの問題です。「書いてください」ではなく「探している人がいます」に変えると、押し売り感が消えます。

POINT 全部に共通する型

「① 今日のお礼 → ② 誰の役に立つか → ③ お願い → ④ 断りやすさ」の4つ。④があると、頼まれた側の気が楽です

1. 美容室・サロン(施術後、鏡の前で)

今日はありがとうございました。もしよかったら、Googleに一言だけ感想をいただけると助かります。同じような髪質で悩んでいる方が、けっこう探されているんです。お時間あるときで大丈夫ですし、書かなくても全然かまいません。

2. 飲食店(会計時)

ありがとうございました。よかったら口コミに一言いただけますか。うちみたいな小さい店は、来る前に不安な方が多いので、実際の様子が書いてあると助かります。難しければ大丈夫です。

3. 整体・治療院(初回の施術後)

おつかれさまでした。もし気が向いたら、Googleに感想を残していただけるとうれしいです。どんな症状で来られたかが書いてあると、同じところが痛い方の参考になります。無理のない範囲で。

4. 教室・スクール(体験レッスンのあと)

今日は来てくださってありがとうございました。体験を迷っている方が、雰囲気を知りたくて口コミを読まれます。もしよろしければ、今日感じたことを一言だけ書いていただけると助かります。

5. LINEで送る場合(来店の翌日)

昨日はご来店ありがとうございました。もしよろしければ、こちらから口コミを書いていただけると励みになります。→(リンク)

お店を探している方の参考になるので、正直な感想で大丈夫です。お手すきのときで結構です。

6. カード・POPに印刷する場合

お店を探している方のために、感想を1行いただけませんか。

どんなことでも、正直に書いていただいて大丈夫です。

(QRコード)

6本に共通しているのは、「正直な感想で」と書いてあることです。これは礼儀であると同時に、内容を指定していない証拠にもなります。

店主店主

「正直な感想で」って書いたら、悪いことを書かれませんか?

研究室研究室

悪い内容が来ることはあります。ただ、星5だけが並ぶ店は、逆に読み手から疑われます。低い評価が混ざっているほうが自然に見えますし、来たときの返信の仕方は別の記事にまとめてあります

04お客様が3秒で書けるようにする(リンクの作り方)

声をかけても、書く画面までたどり着けなければ終わりです。Googleは口コミ投稿の直リンクを公式に配布しています。手順はスマホだけで完結します。

  1. Googleマップのアプリを開き、右下の「ビジネス」(オーナー確認済みの自分の店)を開く
  2. 「クチコミ」→「クチコミをリクエスト」または「クチコミフォームを共有」を押す
  3. 出てきた短いURL(`g.page/r/...` の形)をコピーする

このURLを開くと、口コミの入力画面が直接開きます。星を選んで文字を打つだけの状態です。

このURLの使い道は3つです。①LINEやメールにそのまま貼る ②QRコードにして会計まわりに置く ③名刺やショップカードの裏に印刷する。QRコードは無料の作成サイトで作れますが、URLを預ける先が気になる場合は、Googleマップの共有画面から出るQRをそのまま使ってください。

注意 オーナー確認が終わっていないと、この機能は出てきません

「クチコミをリクエスト」が見当たらない場合は、Googleビジネスプロフィールのオーナー確認が済んでいない可能性があります。先にそちらを済ませてください。

05いつ声をかけるか(タイミングで結果が変わります)

同じ文面でも、渡すタイミングで反応が変わります。満足度がいちばん高い瞬間に声をかけるのが基本です。

業種声をかける瞬間避けたい瞬間
美容室・サロン仕上がりを鏡で確認してもらった直後会計でバタバタしているとき
飲食店「おいしかった」と言われた直後、または退店時料理を出した直後(まだ食べていない)
整体・治療院施術後、体の変化を確認したとき初回の問診中
教室体験後、または発表会・修了のタイミング入会手続きの最中
小売商品の説明に納得してもらえたときレジが混んでいるとき

2回目以降の来店時も狙い目です。リピートしている時点で満足しているので、「いつもありがとうございます。よかったら口コミに一言」は自然に響きます。

06断られたとき、書いてもらえないとき

引き際を先に決めておくと、声をかけるのが怖くなくなります。基本は「1人に1回だけ」。断られたら、その話はもうしません。次回の来店時に蒸し返すのは、関係を悪くします。

「あとで書きますね」と言われた場合も、追いかけないでください。リンクを渡すところまでが店の仕事で、書くかどうかはお客様の自由です。ここを追いかけると、対価を渡していなくても圧力として働きます。

それでも1件も増えないときは、原因を切り分けます。

  • 声をかけた人数が少ない — 1日1人に声をかけて、1ヶ月で20人。そこから数件書いてもらえれば十分な増え方です
  • リンクを渡していない — 口頭だけだと、書ける人はほぼいません
  • タイミングが合っていない — 会計の混雑時に声をかけていないか
  • そもそも満足していない — ここが原因なら、口コミの前に施術やサービスの見直しが先です

07集まった口コミを、次に活かす

書いてもらった口コミは、放置しないでください。全部に返信するのが基本です。返信があると、次に書こうとしている人が「読んでもらえるんだ」と分かります。

返信の中で、お客様が書いてくれた言葉を拾って返すと、その言葉が店のページに二重で残ります。「完全個室で安心できた」と書いてもらえたら、返信でも「完全個室でゆっくりしていただけて」と書く。この積み重ねが、AIや検索エンジンがあなたの店を説明するときの材料になります

ただし、返信で効果を断定する表現を書かないでください。「必ず良くなります」「シミが消えます」は、店が出した広告表現とみなされます。お客様の口コミの中に書かれていても、店がそれを引用して返信すれば、店自身の表示です。

08今日やる1つ

口コミの投稿リンクを取得して、スマホのメモに保存してください。3分で終わります。

次に来たお客様のうち、いちばん喜んでくれた1人に、上の文例1本を使って声をかけてみてください。断られても何も失いません。1件書いてもらえたら、そこから先は同じことの繰り返しです。

09よくある質問

口コミを書いてくれた方に、お礼を言うのはいいですか?

口頭でのお礼は問題ありません。物やサービスを渡した時点で対価です。「ありがとうございました」と伝えるだけにしてください。

家族や友人に頼むのはだめですか?

関係性を隠して書いてもらうのはステマ規制の対象です。書くこと自体を止められるものではありませんが、店との関係を明記しない投稿は、店側が責任を問われます。数を作る目的なら、やめておくのが安全です。

悪い口コミが増えるのが怖いです。

声をかける相手を満足度で選ぶ(高評価が期待できる人にだけ頼む)のは、Googleの規約に触れます。同じ条件で声をかけて、来たものに誠実に返信するのが結果的にいちばん安全です。低評価への返信の仕方は別記事にまとめました。

星だけで文章がない口コミも、意味がありますか?

平均点には効きます。ただ、AIや検索が店を説明するときに使うのは文章のほうです。「一言だけでいいので」と添えると、文章つきの口コミが増えます。

何件くらいあればいいですか?

業種と地域によるので、目標件数を断定はできません。同じエリアの同業を5店見て、その中央値を当面の目安にするのが現実的です。件数で並ばれるより、内容の具体性で差がつきます。

出典: ステマ規制=景品表示法第5条第3号に基づく指定(2023年10月1日施行)/口コミへの対価提供の禁止=Googleのユーザー投稿コンテンツに関するポリシー。文例と切り分け手順は当研究室で作成したもので、効果を保証するものではありません。

完全版のありか この記録の完全版について

声かけの文例をお店の言葉に直すAIへの頼み方・お願いのタイミングを決める判断表・口コミが増えないときの切り分け手順は、note「小さなお店のAI研究室」で1本300円で順次公開します。公開され次第、ここにリンクを載せます。アカウントを見る

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